藤花小話

さらさらと風が吹く。
流れるような爽やかな風にあかねは大きく深呼吸した。
神楽岡に咲く藤は今が盛りと芳しい香気を放ち、初夏の明るい日差しに薄紫の花を揺らしている。
あかねは藤の花に手をのばした。
しかし高みに垂れる藤の花に手が届くはずもなく、細い指先は空を空しく切るばかりである。
ふっとそのときあかねの前に影がさした。
ついで届かなかった藤の花房が手折られ、あかねの目の前にそっと差し出された。
あかねは驚いて後ろを振り返った。
見知らぬ男が立っていた。
薄青に紅を重ねた若楓の直衣も爽やかな青年貴族風の男であった。
差し出した藤の花をぐっとあかねに突き出す。

「どうぞ姫君。それともお気に召しませんでしたでしょうか?」

優雅な声音で男が言う。
あかねは大きく首を振った。
少し頬を染めながらもあかねは藤の花を受け取る。
柔らかな花の感触が手に心地よく、芳しい香気を間近で嗅げば一層うっとりとした気持ちになる。

「藤の花がお好きですか?」

あかねの藤をみるうっとりとした表情に男が尋ねた。
あかねはこくりと頷く。
柔らかに垂れ下がる花房も。
強い香気を放つその優雅な香りも。

「私の邸においでになりませんか?美しい藤の花をごらんにいただけますが。」

男はさらりとあかねを誘った。
あかねは男の顔を見上げた。

「あ、あの・・・お気持ちは嬉しいのですが・・・。私、もう帰らないと・・・。」

こっそり土御門の邸を抜け出してきたのだからとはさすがに言えず、あかねは一歩あとずさった。
邸には藤の花が咲き乱れている。
左大臣家の威信を誇る土御門の邸には藤の花は多い。
けれど対の屋から一歩出て庭に降り立てば、目くじらを立てる女房が小言を言うのが聞こえ、頼久は物影からあかねを警護するために息を潜めているのを感じる。
これでは大好きな藤の花を愛でるのも息がつまるというもの。
というわけでこっそり土御門の邸を抜け出してきたのである。
こんな状況で他所の邸へと出かけるわけにはいかないのである。
まして。
全く見知らぬ他人の家に、はい、そうですか、と言って出かけるほどあかねはお人よしではない。
相手がたとえ身分のありそうな青年貴族でも。

「そうですか・・・。それは見事な藤の花でね。左大臣家に勝るとも劣らぬ花なのですがね・・・。」

男は残念そうににこりと笑った。
あかねは申し訳なさそうに俯いた。

「だからといってあきらめたわけではありませんが。」

あかねは男の言葉に理解できず、顔を上げた。
優雅に口元を蝙蝠で隠し、瞳には強い意志を宿し。
あかねは本能的に恐怖を感じて男の脇を通り抜けて駆け出そうとした。
あっという間に腕を掴まれたのは一瞬のこと。
振りほどこうとしたその瞬間、強い藤の香気があかねの鼻腔をくすぐる。
目の前に何かが閃いたように感じたのははあかねの気のせいであろうか。
そしてそのままあかねの意識は暗闇に閉ざされた。







土御門の邸は毎度のことながら上へ下への大騒ぎが繰り返されていた。

「昨日は東寺に立つ市へお出かけでしたし、その前は案朱へ葉桜を見に、その前は桂川へ水遊びに・・・。」

藤姫ははらはらと涙を流しながら友雅に泣きついていた。
友雅はといえば毎度毎度の藤姫の呼び出しに溜息をついている。

「まあ、まあ、藤姫。そのようにご心配にならなくとも今に泰明殿がつれて・・・。」

と友雅が言いかけたときであった。
女房の先導もなしに泰明が現れた。
いつもの場面であれば泰明の背に隠れるようにあかねが顔を出すのであるが、泰明の後ろにあかねの姿はなく、泰明一人であった。

「泰明殿、神子様はっ!?」

藤姫が泣きはらした顔をあげて泰明に問いかけた。

「やはりか・・・。神子の気が隠されているのを感じた。それでこちらに来てみたのだが・・・。」

泰明の言葉に友雅の瞳に剣呑なものが浮かぶ。
藤姫も驚いて目を大きく見開いた。
ばたばたと簀子縁を駆けてくる詩絞と天真の足音を聞きながら、泰明は藤姫の袿を一枚手に取った。

「借りる。」

泰明はふわりと袿を被った。
そのまま踵を返して天真と詩絞の駆けてくるほうに背をむけてその場をあとにした。

「泰明殿?」

友雅の問いもそのままに泰明は姿を消してしまうと、どたどたという足音も高らかに詩絞と天真が飛び込んでくる。

「あかねの気が感じられねー!一体何があったんだっ?!」

「藤姫、あかねちゃんの気がわからないんだ!一体どうしちゃったのっ?!」

女物の袿を被った後姿では泰明とは二人が気づかない。
つまり泰明はひとりであかねを探しに行ったことを理解すると友雅は深く溜息をついた。
あかねの気が隠されたことを知った泰明は、あかねが土御門にいないことを確認しに来たのである。
その確認を終えればさっさとあかねを探しに出かける。
余計な手出しは無用とばかりにひとりで。

――いくら神子殿一途と言ってもねえ・・・。

友雅はちらりと天真と詩絞を見た。
あかねを想う心は多分八葉みな同じ。
愛しているというその心。
自分もまたどれだけあかねという存在に救われ、愛しく感じ、この腕に抱くことを夢見ていたであろうか。

――所詮我々は泰明殿にとって恋敵ということなのかねぇ?

友雅は苦笑した。
そんなことを考える必要などないと思いながら、どこかそれがおかしくて。

「泰明殿が神子殿を探しに出かけたから心配することはないと思うよ。応援が必要であれば泰明殿ひとりで出かけることなどないからね。」

友雅は優雅に微笑むとぱちりと蝙蝠を閉じた。

「あーっ?!もしかしてさっきの後ろ姿!!あれ泰明だったんかよっ?!」

天真の悔しがる声すらおかしくて友雅は笑った。
そして優雅に立ち上がる。

「そのうち泰明殿が神子殿をお連れするからね。私は退散するよ。さ、天真たちも藤姫の御前を失礼しなさい。藤姫、泰明殿におまかせするのでいいね?何かあったらまたおよびしてください。ではね。」

友雅はそのまま軽くウインクすると高欄に設えられた階を降りて行ってしまった。
廊を行かず庭に出ていくということはどこか馴染みの女房のもとへ行くということである。
藤姫は小さく溜息をついた。













あかねは目を開けた。
小さく身じろぎをすれば不意のように頭痛があかねを襲った。

「うっ・・・。」

あかねはその痛みに思わず声が出る。

「目が覚めましたか?姫君。」

男の声にあかねは視線を声のほうへと向けた。
御簾の向こうに男の立烏帽子姿のシルエットが見える。
自分が御簾のうちにいることにようやく気がつく。
あかねは痛みを懸命にこらえて身体を起こした。
シルエットの男が神楽岡で会った男であることに気がつくと、横になっているのが悔しくて無理にでも身体を起こした。
先ほどの頭痛は目がはっきりと冴えるほどに薄れていく。

「最悪の目覚めだわ。なんてことするのよ。」

あかねの言葉に男が笑った。

「無理しなくてもよい。手荒なことをして申し訳ない。私にはどうしても龍神の神子に来てもらわなければならなかった。」

あかねは身体が一瞬硬直した。
自分を龍神の神子と知っているということは、土御門を抜け出した時点からつけられていたということである。
自分のうかつさに腹が立つ。

「あなたは自分の御身の大切さをわかっておられぬ。」

男の声はどこまでも落ち着いていてその落ち着きがかえってあかねには不気味に思える。

「私の名は藤原隆成。龍神の神子のお噂はかねがね聞いております。」

御簾越しにも伝わる痛いほどの鋭い視線に、あかねは一瞬身震いをした。
なぜこの男が自分を攫ったのか理解できないからである。
あかねは御簾越しの話はあまり好きではない。
人と人が話をするとき、相手の目を見て話したいと思うからだ。
あかねはきゅっと着物の端を握った。
自分のしようとしていることが、あまりこちらの世界では常軌を逸した行為であると理解はしているからである。
けれどあかねは御簾に手をかけた。
すっと御簾を持ち上げて膝をすすめ、御簾のうちから出る。

「どんな噂を聞いているのですか?私がここに来なければならなかった理由を教えてもらいましょうか。」

あかねの射るような眼差しに男は笑った。
静かに。
まっすぐなあかねの視線を受け止め、小さく微笑む。
あかねは目の前の男を凝視した。
何か違和感を感じるのだ。
目の前の男の存在に。
なんと言っていいのかあかねにもわからない。
強いて言えば龍神の神子としての感とでもいうのであろうか。
目の前の男は普通でないと感じるのである。

「・・・あなた、誰なの・・・?」

あかねは知らず男に問いかけていた。
到底おかしな質問である。
男は藤原隆成と名乗っているのであるから。
あかねの問いに男はほう、と感心したように目をわずかに見開いた。
しかしだからといって男は何も答えるわけではなく、それどころか通常の姫ならやりそうもない、御簾をあげて顔を見せるという行為にすら驚く様子も見せない。

ひらっ。

風もないのにあかねの背後の御簾が捲れあがった。
いや捲れあがったと思ったのは一瞬のことである。
いつのまにかそこには忽然と女房が現れ、御簾をあげていたのだ。
あかねは驚いたように女房を見上げた。
美しい面をにこやかな笑みで彩ったと思ったその瞬間、女房の姿はかき消すようにいなくなった。
女房の立っていた場所には一枚の符。

「・・・式神。」

あかねは呟いた。
これと同じ業を使う人をあかねはよく知っていた。
その人はあかねの大好きな人で、大切な人で、すべてにおいても何物にも置き換えることなど出来ない人――。

「安倍晴明・・・様・・・。」

男は優雅に微笑んだ。
年齢不詳。
若く見えるかと思えば、老爺の如き長い年月をみてきたものの瞳を持ち、飄々とした風情をみせるその表情の奥底では、京の闇と対峙し続けたものの怜悧な視線を持つ。

「こたびは手荒な真似をしたこと、深くお詫びいたします。」

晴明は座を正すと深く平伏した。

「あ、あの・・・。」

あかねは焦ってあたふたした。
目の前にいるのは愛しい人の父とも呼べる師匠である。
泰明にとって大切な人にこのように頭を下げられてはどうにも居心地が悪い。
晴明は顔をあげると小さく微笑んだ。

「神子殿、私はどうしても神子殿にこの一条の邸に来てもらいたかった。」

晴明は静かに立ち上がった。
そしてあかねに手を差し伸べる。

「ご気分が悪くなければあなたに見ていただきたいものがあるのですが。」

晴明の微笑みは泰明を彷彿とさせるようで、それでいて掴み所がない。
あかねは差し出された手に指先を伸ばした。
大きく温かな手があかねの手を取る。
そのままあかねは立ち上がって、晴明に手を引かれるまま庭へと出た。
うらぶれた荒れ放題ともいえる庭であった。

「ここは私の庭・・・。一条の私の邸です。」

一条の安倍晴明邸には行ったことがある。
蘭を訪ねてそのまま迷子になった安倍晴明邸。
蘭の住む庵というものに何度も足を運んだ。
そのときの晴明の邸はこんな風ではなかった。
門をくぐれば京の喧騒は掻き消え、緑の梢と森の爽やかな空気。
流れる清流に飛び交う小鳥。
夜空色の道を辿ればそこが晴明の住まう庵だと泰明は言っていた。
しかし今あかねの目にしている光景はまるで違うものである。
鬱蒼と生い茂った草、荒れ放題というよりはむしろ庭として機能させていないといったほうが賢明なほど、その庭は自然のままに放置されている。
その庭の中、ひときわ目をひく大木があった。
その大木に巻きつくように藤の木が絡まっている。
池に垂れ下がる藤の花はその花びらを水面に落とし、さやかな風に揺らめいている。

「あ・・・。」

あかねはその美しさに目を奪われた。

「この藤は野生の藤です。哀れにも自分ひとりでたつことは成らず、こうして大木に巻きついて花を咲かせます。」

晴明はわずかに眉を顰めて藤を見遣る。
あかねは晴明のその語調に少なからず驚いてまじまじと晴明の顔を見上げた。

「この藤の花が巻きついているのは檜。」

晴明はそっと樹肌に手を這わせた。
労わるようにそっと。

「檜だけではここまで美しい花を咲かすことはできません。この檜は藤が巻きついているからこそ人目を引き、美しくここにあるのです。」

晴明はそっと藤の花房に触れた。
はらり、と花弁が舞い落ちる。

「藤もまた藤だけでは花を咲かすことはできない・・・。」

晴明はあかねに振り返った。

「神子殿は藤がお好きと見える。他にすがらねば生きていけぬ藤をそれでも美しいとお思いか?」

晴明は真っ直ぐにあかねを見る。
その鋭い視線にあかねは戸惑った。
藤の悲しさを知ってなお、それでも藤は美しかった。
檜に巻きつき、この野生の庭は美しく彩られていると思う。

「人が・・・、人がひとりでは生きていけないように、この藤もまた同じなのではないでしょうか?」

あかねは藤を見上げる。
はらはらと舞い散る花びらと、むせかえるような藤の香気にあかねは一瞬ここが安倍晴明邸の庭であることを忘れそうになる。
ここは自然のままの山野だった。
無垢なる野辺であった。

「人が生きる姿は美しいわ。だからこの藤だって私は美しいと思います。ただ、あるがままに・・・、ただそこにあるだけで・・・。それではいけませんか?」

藤の美しさを否定することは人そのものの生き方を否定するようなものである。
人とは本来悲しい生き物なのだから。
ひとりでは生きていけない悲しい生き物なのだから。

「神子殿・・・。」

晴明は感慨深そうにあかねを見た。
晴明の目にはっきりとうつる白く輝くあかねを取り巻く神気。
晴明は半眼を閉じた。
今しばし、あかねのもつ白龍の神気を全身で感じる。
長らく溜まった晴明の中の陰の気が、わずかながら浄化されていくのが感じられる。
ただそばに立っていてさえ、あかねの気は大きく、強く、そして清らかである。
晴明はふと目を見開いた。
近づく怒りの気に知らず苦笑がもれる。
こんなに近くまで来ていたのに晴明は全く気がつかなかったことに内心舌を巻く思いである。
しかしなぜかそれがとても嬉しくて――。

「お師匠。」

咎めるような不機嫌極まりない静かな声がする。
女物の袿を被り、泰明がそこに立っていた。
さわ、と一瞬強い風が吹く。
藤の花はその身を震わせ、風の中に花びらを泳がせていずこともなく消えていった。
あかねは初夏にしては冷たい水面の冷気を含んだ風に一瞬身をすくめる。
泰明が思い出したように袿を取ると、あかねに被せる。

「気まぐれにもほどがある。神子も困惑している・・・。神子を返してもらう。いくぞ、神子。」

泰明はあかねの手を取ってつかつかと歩みだす。
あかねは泰明に引っ張られるまま、晴明のほうをちらりと見る。
晴明の微笑みは曇りもなく爽やかで。
あかねは思わず微笑んで手をぶんぶんと振った。

「何をしている、藤姫がうるさいから早く帰るぞ。」

泰明があかねの手を握る手に力を込める。
その力強さがあかねには嬉しくて。

「晴明様に藤を見せてもらったんですよ。一条のお邸のそのままの姿に咲く藤の花をです!」

あかねの言葉に泰明がわずかに歩を緩め、あかねに振り返る。

「お師匠が藤を?」

泰明の問いにあかねは大きく頷く。
泰明はしばし黙ってあらぬ方向を見る。

「・・・お師匠は・・・、神子をとても気に入っているのだな・・・。」

二年前。
泰明は藤の花を見上げていた。
水面に垂れ下がる藤の花は泰明の目にも美しいものであった。
しかし晴明は藤を見ようともしない。
他の花は愛でるのに、藤の花だけは愛でようとしない。
なぜ?
素直に問うた泰明に晴明は答えた。

――他がなければ生きていけぬ藤など美しいと思わぬ。

泰明は不思議だった。
あのように美しい藤を美しいと思わない師には、何か口に出せない苦しみがあることを感じたのではあるが、それが何なのか泰明には皆目見当がつかなかったから。

『あるがままの藤が何故美しくないのか?』

泰明は何度となく師に問おうとして聞けなった問い。
泰明は藤が好きだった。
あるがままに、美しく花房を垂らすその姿は自然の美であったから。

「晴明様もきっと藤がお好きなのね。藤の花は確かに他の木がなくては生きていけないけど、それでも晴明様は藤に惹かれずにはいられないほど好きなんだわ。」

あかねはくすっと笑った。
藤をみる晴明の眼差し。
まぎれもなく藤を愛するものの眼差しだったから。

「お師匠は藤を美しいとは思わぬと言っていた。しかし今ならそれは嘘であることがわかるような気がする。」

本当は藤に惹きつけられてやまないのだ。
藤を愛するがゆえに、藤の弱さが許せなくて。

「・・・ああ、そうか・・・。だから・・・。」

泰明はひとり頷いた。
だから晴明は京の闇の部分を守護しているのだと気がつく。
自由気ままで束縛されることをあれほど嫌う晴明が、藤原家の庇護のもと陰陽師としてその名が知られる所以。
政治家、左大臣藤原氏に惹かれているのだ。
惹かれながら反発し、それでもここにあり続けたいと願うから――。
藤は人の弱さをあらわし、また人の美しさを表す。
誰かがいなくては人として成り立たず、そんな弱さゆえに人はまた愛を求め、その愛は人の心の中で最も美しいものとなる。

「私も藤が好きだ・・・。神子は・・・?」

あかねは微笑む。
初夏の風はあかねの、泰明の頬を優しく撫でていく。

「私も大好きです。ただあるがまま、藤は美しいと思うから・・・。」

泰明はあかねを抱きしめた。
人は一人では生きられず、愛を求めて彷徨う。
藤に人を重ね、人の弱さ、強さを改めて泰明は認識する。
きっとあかねの頬は赤くなって大きな瞳を更に大きく見開いているだろう。

「神子といると・・・、私はたくさんのことを教えられる・・・。苦しむこと、悲しいこと、嬉しいこと・・・。そしてそれはすべておまえを愛しているという事実からおこるものだということを・・・。」

背に回されるあかねの手を感じ、泰明はさらにあかねを抱きしめる腕に力を込めた。







――FIN

2003.5.10



★あとがき

ピーターと狼
人は私のことをピーターと呼びます

「狼がきたぞー!!」(←激嘘)

まさに思いつきだけで書きました。
次に書く作品はコレ!と決めておきながらおおぼらふきですね、はい。ごめんなさい。
藤の花の写真を整理していたらぽんっ!と浮かんだ作品です。
晴明様が何気に主役?